いいふうふのひ。+くりすますあんけーと☆

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    「なんだか照れますね」
    言葉通りにはにかむ千裕。
    その様子に優斗は目を細めいれたてのコーヒーを渡す。
    「そう?」
    「そうですよ」
    「でも呼び方は全然変わってないだろ?」
    優斗は笑いながら紙に書かれた『佐枝千裕』の文字を指でなぞった。
    「そうなんですけど。でもやっぱ一文字でも変わるとなんとなく違うっていうか」
    「そんなものかな?」
    「そんなものなんですよ! ……信じられないな、佐枝になったなんて」
    少し拗ねたように言って千裕はしみじみと優斗が辿った文字列を同じように指で追う。
    そしてちらりと優斗を見ると目が合い、微笑んだままの優斗が身を乗り出して千裕のほうへと―――。


    「ストーップ! ストップストップストップ!!!!!」
    ほんの少しだけ接近した優斗さんと千裕くんを慌てて引き離す。
    「なにしてんの! ふたりとも!!」
    「別に名前見てただけだけど」
    優斗さんはどっかのダメ作者が書いたクリスマスアンケートの概要用紙を俺に見せる。
    「それただの誤字! 誤字だから!!」
    昨日からはじまってるクリスマスアンケートで千裕くんの名前が三枝なのに佐枝になってたんだよな。
    あくまで誤字だ誤字!!
    「うん。わかってるよ?」
    飄々と優斗さんが言って、千裕くんもにこにこ笑ってる。
    けど……!
    「さっきの雰囲気なんか怪しかった!」
    「怪しいって。捺くんってほんと優斗さん大好きだね。大丈夫だって、ちょっと捺くんからかっただけだから」
    千裕くんが吹き出して、優斗さんが俺の頭を撫でた。
    「冗談だよ。ごめんね?」
    「べつに……いーんだけど」
    ぶっちゃけちょっと焦ったけど、別に本気にはしてないし……。
    「なんならアンケートの表記佐枝捺にすればいいんじゃない」
    「そ、それは」
    「俺は別にいいけど」
    「えっ」
    「ほんとラブラブですね、ふたりとも……」
    ひとつの提案に照れくさくて俺が焦ると優斗さんが佐枝捺っていいねなんて笑って、千裕くんが冷やかすように笑って―――止まった。
    「「「……」」」
    そろって振り向けばいつのまに来てたのか智紀さんが立ってる。
    千裕くん見たら顔を強張らせてる。
    「ふーん、佐枝千裕ね。まぁもともと字が違うだけの同じ名字だもんねー」
    智紀さん笑ってる、けど、爽やかすぎて逆に怖い。
    「でも一字違いってだけでも印象違うよね。ちーくんも佐枝って名字まんざらじゃなさそうだったし」
    「……別に俺は」
    「とりあえずちーくん、帰ろうか? 捺くんも優斗とふたりっきりになりたいだろうし。俺もちーくんと二人っきりになりたいし、ね?」
    「「「……」」」
    絶対ねちねち攻められそうだな千裕くん。
    にこにこスマイルの智紀さんに促されて、千裕くんはしょぼんと肩を落としながら帰っていったのだった。
    ふたりの後ろ姿を見送る俺の耳に不意に吐息がかかる。
    「捺くんも―――佐枝って誤字がよかった?」
    「へ!?」
    「誤字じゃなくても、いいけどね?」
    耳元で囁かれ至近距離で微笑まれて、その言葉の意味に俺の頭ん中は爆発寸前。
    「あ、あの、べべべつに俺も誤字じゃなくってもい、いいです」
    むちゃくちゃ上擦った声の俺に優斗さんが吹き出してチュっとキスしてくれた。



    ***


    というわけで!前置き長いけど、昨日からはじめたクリスマスアンケート!
    ああああ!ちーくんの名前誤字ってました;;
    三枝千裕なのに、佐枝千裕に。。。ごめん、悠ママ!
    これじゃ優斗の嫁がっwと思いつつ、あのアンケート質問を編集すると回答が全部消えちゃうので修正できず;;
    くそう、、、ごめんね、ちーくん、優斗。
    というわけでごめんねな↑のしょうもない小話でしたw
    アンケートは☆こちら

    そういや今日はいい夫婦の日だって!(11月22日)
    てなわけで、そういうわけです!(何







    キッチンでは捺くんがはりきって夕食の準備をしていた。
    この前実優に料理を教えてもらったらしくて、今日はそれを披露してくれるらしい。
    和食メニューだそうで、煮物のいい匂いとお味噌汁の匂いがしている。
    「手伝おうか?」
    『優斗さんはゆっくりテレビでも見てて』
    と、最初に言われたんだけど、なんとなく落ちつかずに結局キッチンに来てしまう。
    実はもう二回くらい手伝いに行ったんだけどそのたびに大丈夫だよ、ってリビングに戻るっていうのを繰り返していた。
    別に捺くんの料理が心配とかじゃない。
    いい大人がって感じだけれど、どうせなら近くにいたいからっていうのが大きい。
    「んー? いいよー」
    「でも」
    煮物の味見をしている捺くんはまた様子を見に来た俺に吹き出した。
    「そんなに手伝いたいんだ?」
    「うん」
    「じゃあ優斗さん食器出してくれる」
    「わかった」
    食器棚から必要な器を用意していく。
    だけどそれもあっという間に終わってしまった。
    「できた」
    タイミングよく捺くんが火を止める。
    料理を盛り付けるのを眺め、美味しそうな料理を運ぶのを手伝った。
    「――美味しいかはわかんないけど、どうぞ」
    そして二人で囲む食卓。
    見るからによくできた料理。煮物にはちゃんと照りもでてるし、焼き魚も美味しそうに焼けている。
    「美味しいよ」
    「まだ食べてないじゃん」
    クスクス笑う捺くんに俺も笑って、
    「「いただきます」」
    と手を合わせ箸をつけた。
    「美味しい!」
    「まじで?」
    「うん、本当に美味しいよ。すごく上品な味付けだね」
    「そうかな?」
    「うん」
    捺くんは照れているけどお世辞でもなんでもなく美味しかった。
    料理自体の腕が最近上がってるし、もともとなんでもこなせるタイプなんだろう。
    「よかったー」
    せっかく実優ちゃんに教わったのに失敗したらやだったからさ、と屈託なく顔をほころばせる捺くんに、愛おしさが沸いて。
    「捺くん」
    「うん?」
    向かい合わせで座ってるのが残念でしかたない。
    今度からは隣同士で食べようかなと思いながら、捺くんを見つめて口を開いた。
    「夕食終わったらキスしていいかな?」
    距離が少し離れて届かないから、捺くんの手料理を味わったあとで。
    「……はっ!?」
    お味噌汁を飲んでいた捺くんがむせて目をしばたたかせて俺を見ている。
    なので思っていたことをそのまま伝えれば捺くんは顔を赤くして、
    「もちろん、いいけど」
    と視線を泳がせていた。
    俺は「よかった」と自分の顔がだらしなく緩むのを感じながら料理に舌鼓を打っていったのだった。




    (……優斗さんってほんっとナチュラルにタラシだよな)

    そんなことを捺くんが考えていたなんて俺が知る由もない―――。



    【いい夫婦、もとい日付変更のためいい夫妻の日:プチSSおわり☆】


    しょーもないwしょーもない話ですみません!
    いい夫婦もいいけど、"妻"って響もいいですよね!
    11月23日はいい夫妻の日\(^o^)/
    エプロンつけた美人幼妻\(^o^)/
    えろすー!

    コメント
    「むしろ佐枝千裕でいいかな」
    「えっ」
    「そのほうが身の安全を確保できそう」
    「ああ、そうかもねー」
    「だよ。碓氷ちょっとこれ検討してよ」
    「うーん、そうだなわたしもk」
    「くぉら」
    「わっ!」
    「でた!」
    「なにふたりしてその反応(´;ω;`)」
    「日頃の」
    「行い?」
    「ヒドイ。つか碓氷、余計なことしたら」
    「わわわ!ちーくんごめん帰る!」
    「えっ!?ちょっと碓氷!裏切者!」
    「さて、ちーくん?」
    「ちくしょういつものパターン…!」

    現場は以上でーす(・∀・)
    • 碓氷悠
    • 2012/11/30 6:32 AM
    「ちーくんてさ、なんか最近俺の扱いひどいよね」
    「そうですか?」
    「佐枝千裕になりたいの?」
    「いや別にそういうわけじゃ」
    「片瀬千裕のほうが絶対いいよ」
    「え」
    「片瀬千裕!」
    「え、え、あ、あの」
    「とりあえず海外飛ぼうか」
    「え」


    ……えwwwwwww
    • 雲乃みい
    • 2012/12/01 8:55 PM
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